☆ 締結力 |
締結力とは固定力のことです。スマートホイルナットは締結力を高めるために座面を平滑にし、直径を10mmにしました。既存の大多数のホイル形状で許される最大限のサイズです。座面直径は、普通形状のナットで7mm、既存フランジナットでは9.5mmですから既存フランジナットとの差は0.5mmです。そうたったの0.5mmです。でもこの差が重要なのです。 |
座面面積を計算してみましょう。座面直径の円面積からねじ直径の円面積を引いた値です。スマートホイルナットの10mmの座面面積は普通ナットの154%増し、フランジナットの13%増しとなります。フランジナットとはまだ小差に感じますが、この差によってより高い軸力が可能になり、締結力は上がり、結果アクスル・ハブ・ホイルの3要素構造体のトータル剛性は飛躍的に上がります。これは緩み難いという効果もあります。スマートホイルナットは高強度な超々ジュラルミン材で作られていますので大変丈夫です。がっちり締めることが可能です。 |
スマートホイルナットはセレーション座を敢えて採用していません。プラスチックのホイルを締結するには機械工学的に正しくないからです。セレーションナットは平滑座のナットと同じトルクで締めても、締結力が低く、かつ走行時のストレスでホイル側の塑性変形を招きやすく、走行中に締結力が低下します。セレーションナットは良く締まると思うのは間違いです。締結力は低いのです、セレーションナットの長所は緩み難い事だけです。 |
スマートホイルナットは、ナイロンリングタイプのセルフロッキングナットであり、緩まず、締結力を確実に維持します。これは評価の高いMini-Z用QTEQホイルナットと同様のナイロン材と組込方法のノウハウをもとに作られています。高い緩み止め効果が得られ且つ高耐久性です。 |
☆ 再現性 |
再現性はRCカーを楽しく走らせる上で重要なファクターです。スポーツ指向、レース指向のドライバーなら、同じに組立てれば、同じ仕上がりのマシンになって欲しいものです。エキスパートはマシンの組立に神経を使います。ホイホイと簡単にねじを締めてパーツを取り付けているように見えても、肝心な所ではホンの少しのガタも見逃さずにしっかりと位置決めをしながら、丁度良い力でねじを締めたりします。再現性のある組立があって初めて、セッティングの変更やコンデションの変化を正確に読み取れるのです。それがセッティングの基本ですし、目指すべきところです。 |
微視的な話ですが、ホイルナットの面振れ精度が悪いとホイルも面振れを起こします。しかもそれはアクスルやハブやホイルの面振れとの複合条件なので増幅されることもあれば打ち消されることもあります。微視的ギャンブルをいつもしている事になります。 |
再現性を良くするには、ひとつでも多くの構造要素を意味のある高精度にすることです。スマートホイルナットは切削により申し分のない精度で作られていますから、着脱を繰り返しても毎回差異の少ない精密なホイル固定が出来ます。それがホイルナットの責任です。 |
前述したようにスマートホイルナットはセレーション座を選ばず、直径10mmの平滑な座面を持っています。ですから着脱を繰り返してもホイルが塑性変形を起こし難く、削り取られたりと言う痛ましい暴力に会わずに済みます。これも再現性を良くする重要なポイントです。 |
☆ スマート |
QTEQはつまらないデザインがイヤです。スマートホイルナットは機能的でスマートなデザインを追究しました。 |
スタイリングは、実車のレーシングカーで使っていそうなイメージにしました。着脱には専用のナットツールを7mmBOXドライバーに取り付けて行います。ちょっと実車のメカニック気分になれるかも知れません。 |
スマートホイルナットは、取り付けて眺めてみても、コロリと机の上に置いてもニヤリとするホイルナットです。 |